乳酸菌が多い人ほど健康

腸は第二の脳、と呼ばれるほど、人の体にとって重要な臓器です。
ほかの器官は脳の指令によって動くものなのですが、唯一、脳の指令を受けずに自らの判断で働くのが腸です。
脳死となった場合でも、腸に問題がなければ動き続けるというところを見ても、腸が自ら動いているという事がわかります。

腸内には悪玉菌と善玉菌、日和見菌という菌類がいます。
善玉菌の代表格となるのが乳酸菌です。
実はこの乳酸菌が腸内に多い人ほど健康だといわれています。
腸内に善玉菌である乳酸菌が多いということは、悪玉菌に悪さをさせない環境にしてくれるという事です。

悪玉菌が多いと毒性のある物質を出したり善玉菌を攻撃して来たり、時に発がん性物質を出す、という事もあります。
腸内腐敗が進み栄養を吸収する能力も落ち、腸の蠕動運動も鈍くなっていくため、消化吸収に大きな影響を与えます。
腸の蠕動運動が鈍くなると、血流が悪くなり新陳代謝が低くなります。
血液内には老廃物などが多数吸収され、体の他の器官にも悪影響を与えるようになるのです。

年齢を重ねていくほどに腸が老化し、腸内の乳酸菌も少なくなるため、高齢の方はほど積極的に乳酸菌を摂取し、常に善玉菌が腸内で優位な状態にしていくことが望ましいのです。
勿論若い方も乳酸菌が腸内に少なくなれば、便秘やウイルスに弱くなるなどの症状が出てきますので、継続的に乳酸菌を摂取するように心がけましょう。